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2年ほど前から「Deathフェス」という死をテーマにした祭典が行われているというニュースを目にしました。
死をタブー視せずに扱い、死が持つネガティブな面ではなくポジティブな面(死がきっかけで愛や感謝、つながりに気付く)にスポットを当てているそうです。
葬儀という儀式も同じだと思っています。
葬儀は故人のためのものでもありますが、遺族のためのものでもあります。
そして同時に、「人と人との関係をあらためて結び直す時間」でもあるのではないでしょうか。
お別れの場に集う人々は、それぞれに故人との思い出を持っています。家族としての時間、友人として過ごした日々、仕事を通じて築いた関係…
その一つひとつが語られることで、故人の人生が立体的に浮かび上がり、そこにいた誰もが「その人らしさ」を改めて感じ取ることができます。

そして不思議なことに、その時間は故人だけでなく、残された私たちの心にも変化をもたらします。
普段はなかなか言えない「ありがとう」や「大切に思っている」という気持ちが自然とあふれ、距離ができていた人との関係が少し近づくこともあります。
死をきっかけに新たな価値や気づきを見出そうとする動きは、特別なものではなく、本来私たちの身近にあるものなのかもしれません。
葬儀の現場でも、悲しみの中にありながら、どこか穏やかな空気や、人の温もりが感じられる瞬間にたびたび出会います。
それは、故人が遺してくれたものが「別れ」だけではないからです。
人とのつながり、思い出、そしてこれからを生きていく力...
そうした目に見えない大切なものを、私たちはその場で受け取っているのだと思います。
だからこそ葬儀は、終わりではなく「つながりを受け継ぐ場」であり、「これからを歩むための節目」と言えるのではないでしょうか。
私たちはこれからも、一つひとつのご葬儀が、その方らしい意味を持つ時間となるように、丁寧に向き合ってまいります。
家族葬の結家
橋本 大輔
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