お父さんを見送るのは、3人のお子様。
長男さん、長女さん、次女さん。
お父さんはご自分で会社を立ち上げ70歳までお仕事に専念されていたので、家族旅行など団らんはほとんどなかったそうですが、会社の敷地の中にお手製のブランコを作って、子供たちがそこで遊ぶのをお仕事しながら温かく微笑んで見ていたそんな方だったからこそ、どこにも連れて行ってくれないなんて不満はなく、子供たちはみんなお父さんが大好き。
家の近くの角を曲がった工場の前にある自動販売機の缶コーヒーが好きで、子供たちは大人になってもよくお父さんの為に買いに走っていたそうです。
遺影のお写真は、次女さんに家の玄関の前で腕を組まれて撮った一枚。
とても嬉しそうな微笑みで、「これが本当のお父さんのいつもしてた笑顔だね~」とお母さんが出してきたお写真を見て、家族全員が微笑んでいました。
ご病気がわかった時には、お医者様に「ストレスを溜めないように好きなように過ごしてください」と言われ、大好きだったタバコもやめずに済んだし、痛みも少なく、最期は家で過ごしたいという願いも叶えられて、本当に良かった。
とお子様達が教えてくれました。
いよいよ迎える最期のお別れの時間。
大好きなタバコをお手元に。
家の角を曲がったところにある自動販売機の缶コーヒーを少しずつ家族みんなでお口につけてあげて。
「これであの自販機に買いに行くこともなくなっちゃうのか」
泣いてるお母さんの背中に手をあてながら長男さんがつぶやきました。
お孫さん達も皆が涙され、おじいちゃんの顔に手をあてていました。
故人様の人柄が優しく温かく、仕事も家族の時間も大切にする強くかっこいい人だったんだなと感じました。
これからもお供え用に缶コーヒー買いに走ってあげてくださいね。
平安会館 文十鳳凰殿 家族葬の結家
担当 井手 和美













