6月の紫陽花が雨に濡れてしっとり美しく咲いていた頃に
お手伝いさせていただいたご家族のお話。
お打合せにご自宅にお邪魔すると、3世帯で暮らす和やかな雰囲気のお家に
穏やかなお顔で眠っているだけに見える故人様がいらっしゃいました。
故人様は丁寧にお庭や畑を手入れなさって、季節の花々や野菜をそれはそれは上手に作り、ご近所の方が声をかけてくださればニコニコとお話しをして。
そんな日々を楽しんでいるおばあちゃんでした。
だんだんと体調を崩される中で、だんだん畑やお庭にでられなくなり、娘婿様が代わりに手入れをされるようになりました。
「受け継いでみたら楽しくてね。ただまだお義母さんのようにあんなに美味しい野菜が作れないんだよ。でもお義母さんが植え育てた野菜はまだまだすくすく成長して未だに美味しい野菜がどんどん採れるんだよね」
と、お話ししてくださいました。
そこでお孫様にお力を貸していただき、畑とお庭から少しずつお花と野菜をわけていただきました。
とても大きくなったきゅうりと茄子とトマト。
前日降った雨でしっとりと雫がついてキラキラしていました。
きっと、お庭や畑がみえるベッドから水やりや手入れをしていてくれる姿を見て
喜んで微笑んでおられたはずです。
最期はご家族みんなでお棺に「採れたてだよ、持って行ってね」と
納めていただきました。
「3世代仲良く一緒に暮らせるのは本当におばあちゃんのおかげ。ありがとう。」
最期のご長女様のお言葉に、心が温まりました。
素敵なご家族に出会えたことに感謝致します。
ありがとうございました。
平安会館 文十鳳凰殿 家族葬の結家
担当 井手 和美














