先日お手伝いさせていただいたご家族様のお話。
故人様の大好きなものは「とうもろこし」
ご主人様が「病気になってから季節はかわってしまったのに、『とうもろこしたべたい・・』って言われてね。もう時期じゃないし、妻ももう食べれる体力はなかったし・・」
奥様はその病気がわかった時には若かった為か進行が早く手の施しようがなくなっていた状況の中、コロナウイルスの影響で家族も誰もお見舞いに来れない病室でひとり孤独に病魔と向き合っていたそうです。
大切な家族がひとり、病気と闘っている。
痛い時や苦しい時に手も握ってあげられない。好きなものも自らの手で届けてあげられない。
やっと会えて、自宅に帰ってこれたのは本当に病状が深刻になってからでした。
「最期の時は、娘や息子と、家族みんなで同じ部屋で寝てた時だった。それが唯一の心の救いです」と・・・
なにかひとつだけでも、ご家族の心に残る悔いを少しだけでも晴らせたら。
と願いご用意させていただきました。

とうもろこしをバターと醤油で焼いて。

ご家族皆様とても喜んでくださいました。
「お母さんにやっと大好物渡せるね」
「慌てずにゆっくり食べるんだよ」
言葉少なにお手元に。
早すぎる別れに、少しでもあたたかな気持ちがそっと寄り添ってくれたらいいなと願いつつお見送りさせていただきました。
この出会いに感謝致します。ありがとうございました。
家族葬の結家 井手和美











