ほんの、ささいなこと。それは他人から見たら、何でもない、ただの独り言かもしれません。
大切な方の、最期のお別れをお迎えになったご家族様にとって、抗うことのできない過ぎてゆく「時間」というものは、何物にもかえがたく、このまま時が止まれば良いとさえ、思う方もおられることでしょう。そんな時にふとこぼれ落ちる、大切な言の葉。そのカケラ達は、いつ、誰から、どんな時に姿を現すのか。
「甘いもの、食べたがってたなぁ…」
どんな方だったのかしら、故人様を語るに欠かせないことはある? 型どおりにも聞こえる打合せが終わり、ふと力の抜けたご家族様との何気ない雑談から、ふとこぼれ落ちたひと言。大切に持帰らせて頂き、刻々とせまる通夜に焦りながら、何とかご用意させて頂いた、甘い甘いお手伝い。

「ありがとう、そこまで手が回らなかったよ」「何より本人が喜びます」
私達スタッフは、褒められる為にご用意をするわけではありません。主役は故人様、全てが滞りなく進み、終わる事、ただそのお手伝いをするだけです。それでも、どうでしょう。お疲れの中、ふわりと目じりの下がったお顔でそんなお言葉をいただけると、ただそれだけで、私たちは明日も自信を持って、顔を上げることができるのです。
私たちの仕事は、人と人との繋がりを大切にすること。正解は決まっておらず、毎回異なるお手伝いに、ただただ走り回るだけの時間をもどかしく思うことも多くあります。故人様、そのご家族様からいただけるかけがえの無い時間。触れたくても得られない貴重なお時間に、これからも寄り添わせていただけるよう、精進して参ります。
家族葬の結家 スタッフ一同











