“手を合わせる”
おそらく多くの方が行っているこの行為は、日本で暮らしている私達にとってごくごく当たり前で自然な事ではないでしょうか。
先日、お葬儀を終えてから故人様のご自宅へ伺った際にこんな事がございました。
「これから、お母さん一人なんだけどお母さんは何をすればいいの?」
あらゆる説明を終えて、最後のご挨拶をさせて頂く直前、故人様のご長女様からのご質問でした。
手続き関係などはご長男である喪主様とご長女様が進めていく様だったのですが、お二人ともご実家を出られ、お母様とは一緒に暮らしておらず毎日様子を見に来ることができないとの事でした。
再度お仏壇関係の説明をした後、
「お父さんの前に座ったら、手を合わせてあげてくださいね」
そう伝えると、
「そうねぇ、いっつもご飯をお供えしておしまいだった。手を合わせないといけないね」
そうつぶやくお母様にご長男様もご長女様も口を揃えて
「手を合わせるだよ、お母さん!」「挨拶するだよ!」
と、その場は和やかな雰囲気に包まれておりました。
ついつい、手を合わせずに下がってしまう。
皆様にも経験があるのではないでしょうか。
手を合わせる、合掌には、「尊敬」や「感謝」の意味があるとお話されたご住職がいらっしゃいました。
普段何気なく通り過ぎるお仏壇の前。
皆様一度、意識をして合掌をしてみてはいかがでしょう。
故人様との想い出は、もう増える事はありません。
ですが、思い出してあげる事はいくらでもできます。
生きている私たちでも、覚えていて頂けることはとても嬉しい事です。
最愛の故人様にとって、忘れないでいる事は最大の供養になるのではないでしょうか。
その為にも「貴方の事、忘れていませんよ」と、“手を合わせる”事を忘れずに。

家族葬の結家
担当 伊藤里帆











