先日、お葬儀のお手伝いをさせていただいた時の事でございます。
通夜日の朝、ご自宅へお打合せに伺いました。
「故人様のお好きだったものなどはありますか?」
故人様についてお話をしていると、故人様はお酒が大好きで様々な種類のお酒を楽しまれていたと教えていただきました。
「夕飯の時にはビール、日本酒、ウイスキーって順番があってね」と故人様の奥様、息子様方がおっしゃっていましたので
「それでは、末期の水ではなく末期のお酒はいかがでしょうか」とご提案させていただきました。
ささやかではございますが、私の方で何かお酒をご用意させていただこうかと考えていたところ、奥様が
「お父さんの飲みかけのウイスキーがあるんだけど…」と残り少しのボトルを抱えて持ってきて下さったので
「もしかして、日本酒も瓶などのものをお呑みでしたか?」
そう尋ねると奥様は
「これもあと少しだったねぇ」と冷蔵庫から一升瓶を出して下さいました。
「こちら、お預かりさせていただいてもよろしいですか?」
「いつものお酒で送ってあげましょう」
皆様「それがいいね」とおっしゃっていただき、いつものように冷蔵庫に入っていた故人様お好みの銘柄のビールもお預かりさせていただきました。

グラスをご用意し、末期のお酒のご準備です。
三種類のお酒になりますので「チャンポンになってしまいますが…」と奥様や息子様とお話しておりましたが
「お父さんは呑めれば良いよ!喜ぶね」と言っていただけて安心いたしました。
そしてご出棺前、故人様のいつもの呑み方、
ビール、日本酒、ウイスキーの順に皆様の手でお口元へはこんでいただきました。
葬儀後、ご自宅へ伺い仏間にてお供え等のお話をしている際に息子様方が
「今日はここで呑むかぁ。羨ましかったら出て来いよ~」と故人様のご遺影に向けて言葉を掛けていらっしゃいました。
その場は暖かく和やかな雰囲気で、笑顔に包まれておりました。
故人様のお好きだったものが、皆様を笑顔にした一瞬。
一つでも皆様の大切なもの、お好きなものが
家族を結ぶ、
かけがえのないものになるかもしれませんね。
家族葬の結家
担当 伊藤里帆
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