日に日に暑さが増し、セミの鳴き声が響き渡る季節となりました。
気付けばもう八月末。余暇を楽しんだ方も多いかと思いますが、この時期はため込んだ宿題にせっせと取り掛かるお子さんや、それを冷や冷やしながら見守る親御さんの姿もあるのでは…
夏休みの宿題の朝顔観察日記。
絵を描くのが苦手で、先生には勿論黙って、母親に朝顔の絵を描いてもらっていました。
今では「夏休みの宿題は手伝ったことない」と豪語している母。
覚えててくれなくて良かったと思いつつ、情けなくも親に助けてもらい日記を完成させたことは私にとって一つの思い出です。
きっとどれだけ歳を重ねようと、共に何かを生み出したり、同じ時間を共有したりすることは、いつまでも忘れられない記憶になるのでしょう。
先日お手伝いをさせていただいたお家は、お父様が物作りが大好きなお方でした。
長年、車関係のお仕事でデザイナーとして働いてこられ、自分でデザインしたものを自分で作り上げてしまう程。デザインでも、ものづくりの分野でも一流のお仕事をされ、ご家族にとって自慢の存在でした。
ものづくり好きはプライベートにも及び、ご自宅では憧れの車の模型を自作されていました。
小さな部品を実物と変わらない形で仕上げてしまう手先の器用さ。模型の完成度の高さは、専門誌に何度も掲載される程でした。

式場内ではご家族のご協力のもと、お父様が載っていた雑誌や作られた実際の模型を飾らせていただきました。
またものづくりへの情熱は病に倒れてからも変わらず…
ずっと憧れていた、世界にひとつだけの車を完成させるため、身体を動かし続けていらっしゃったお父様。
憧れの車の写真を頼りに自宅ガレージ内に材料を取り揃え型作りから取り掛かりました。ヘッドライトやフロントバンパーなどあらゆるパーツを一から作るという大仕事。
週末にはご長男が手伝いに駆けつけてくれ、完成までの長い道のりを親子で共に歩んでこられました。
見事完成の時を迎えた瞬間、お父様は大きな達成感と喜びに包まれていたことでしょう。

類稀なる才能と情熱を持った方が、親子で手掛けた世界でたったひとつの車。
ご家族にとってもまさに宝物ともいえるこのお車を、ぜひ多くの方々の目に触れてほしく、会館のエントランスに運んでいただきました。
参列された方々にじっくりとお車をご覧いただき、お父様のことを偲んでいただく良いひとときとなりました。
そしてより多くの方々にお父様が成し遂げた事、遺してくれたものを知っていただければと当ブログにも掲載させていただきました。
ご了承くださったご家族の皆様、誠にありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
これからも暑い日が続きます。どうぞご自愛くださいませ。
家族葬の結家 豊田東山
河本 粛
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