通夜は、大切な方の心の声を聞く時間であると言われます。
最愛の人が亡くなってから、葬儀の準備や親戚・友人への連絡、弔問に訪れた人への対応などであっという間に時間が過ぎてしまいます。
「気がつけば故人としっかり向き合えてない・・・」
という方がほとんどかと思います。
最愛のご主人を亡くされた奥様に
「ご主人、朝よりもお顔がにっこりされてるように見えますね。きっと皆さまの声が聞こえて喜んでいるのかもしれませんね。今夜は二人きりの時間、たくさんお話してください。」
とお話させていただきました。
人は亡くなって色々な感覚が無くなっても、耳の働きは最後まで残っていて周りの音を聞いている。と言われています。
「それじゃあ、今まで言えなかった事も話しちゃおうかしら…」
それまで疲れ切った表情だった奥様が笑いながらそう答えてくださいました。
私達の仕事は、通夜と葬儀をただこなすだけではなく、”想い”のかけらをできるだけ拾い集め
少しでも故人様とご遺族の間にある想いをつなげることだと思っています。
今後もあらゆる声を聞き、伝えることができるよう努めていきたいと思います。
家族葬の結家
岡田美奈子