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写経のすすめ

コラム

大人の趣味時間   <監修/元結不動 密蔵院住職  名取芳彦さん>

自宅での写経からスタート 深みが広がる仏の世界

 

写経とは、文字通りお経を書き写すこと。本来は仏教の修行の一環であり、

教えを広めるためのものですが、最近、心を落ち着かせる効果が注目されています。

写経は「一字一仏(いちじいちぶつ)」とされ、一字ずつ書き進めることが仏様一体を刻むことに通じると考えられています。何よりの魅力は、心が落ち着くこと。最初はワサワサしていても、丁寧に書き写していくとだんだんと集中し、写経以外のことが心の隅に追いやられていくはずです。いつの間にか雑念や不安が消え、すっきりとした気持ちがわき上がってきます。さらにうれしいことに、丁寧に書き写すこと自体が功徳や善行につながるのです。

写経に難しい作法はありません。わずかな道具さえあれば、自宅でも簡単にできるので、まずはやってみることが大切です。

写経に使う教典は、276文字からなる「般若心経」が一般的。宗派を問わず親しまれている経文です。「般若心経」に限らず、お経は意味がわからなくても唱えるだけで功徳があるとされていますから、書き終えたら、声に出して唱えてみましょう。動画としてあがっているお寺での読経が参考になります。

唱えるためにひんぱんに声を出すことは、肺、心臓、口のまわりの筋肉を鍛え、体にもいいといわれています。さらに進んで暗記まですれば、脳の奥深くが活性化し、思考が明快になるのです。

暗記して何度も唱え、内容に興味がでてきたら、次は内容の解釈に挑戦! ここに書かれているのは、仏教の根本概念である「空(くう)」の教え。すべての事物は因縁によって生じているので実体がないことを伝えています。馴染みの薄い考え方ですが、日常生活を丁寧に観察していけば、自らの生活を端的に表していることを肌で感じられるかもしれません。

書き上げたお経は、実際に寺院に参拝して納経してもよいでしょう。納経を受け付けていない寺院もあります。受付の有無はお寺のホームページなどで確認を。納経料が必要な寺院もあります。

参拝したら、手をあわせて「般若心経」を唱えると、仏様との距離が一気に縮まる気がするものです。


 

正座でも椅子に腰かけてもどちらでも構わないので、肩や腕、指先の力を抜き、楽な姿勢で座ります。机の高さは背筋をのばしたときにおへその位置にくるのが一つの目安。目と用紙の間が30㎝程度離れていると書きやすく、背筋も伸びてきます。気が散るようなら始める前の数秒間、軽く目を閉じて合掌すると心が鎮まってきます。

 

写経の道具

毛筆を使う必要はなく、筆ペンでもボールペンでもOK。書きやすいものを使います。

手本

写経用の「般若心経」は、解説付きの書籍にもなっていますし、インターネットにもアップされています。初心者はなぞり書きができる写経用紙からスタートするのがおすすめです。

 

写経の心得

  • 準備

座る前にはきれいに掃除して部屋を清めます。お香を焚くのもおすすめです。お香には鎮静作用があるといわれます。

  • 写し間違えた時

最初から書き直す必要はありません。誤字や脱字は縦線を2本引き、空いている所に正しい字を書き入れます。

 

写経を通じて、騒がしい日常の中にほんの一瞬でも集中して心落ち着ける時間を作っていただけたらと思います。

 

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