当社では葬儀式の始まりにあたり、ご祭壇へ一筋の光を捧げさせて頂く『献灯の儀』を執り行う事がございます。
ご祭壇へお灯しいたしますお光は、故人様の縁深い方よりご点火いただきます。
頂いたお光を祭壇へと・・・。
そして、ご開式でございます。
皆様、そもそも『献灯』とは何かご存知でしょうか。
献灯とは、灯明を奉納する事、または灯明そのものの事。とありました。
ではなぜ“火”が重要なのか。
仏教には「光明とは智慧のかたちなり」という教えがあるそうです。
これは、光(=火)は心の闇を照らし、仏様の知恵と慈悲を讃える。という意味です。
浄土系の仏教ではロウソク(=火)は極楽浄土へ向かう死者の道標となっているようです。
また、初期仏典には「ブッダのために火を灯すことはとても徳の高い行為である」と記述されているため仏教において火は重要かつ神聖なものとされているのかもしれません。
神聖という言葉でパッと思い付くのは神社、神道ではないでしょうか。
火には不浄を焼き払う力があるとされていたこともあり、神道においては清浄な火を
忌火と呼び重視しているそうです。
“忌火”…火鑽(ひき)りで起こした清浄な火
そして神道と言えば神様。
古事記や日本書紀に登場するイザナギ、イザナミ。
この二神は国生みとして日本を作り、次の使命である神生みをし、多くの神々を生んだそうです。
・風の神・木の神・山の神・海の神・川の神・岩の神・石の神…
そして最後に生まれたのが
・火の神【火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)】。
カグツチノカミを生んだイザナミは大火傷を負って死んでしまいます。
このエピソードの続きが黄泉の国、死後の世界のお話へと繋がっていくのです。
これにより、神様のお話の中でも火というものは重要な役割を果たしている事がうかがえるのではないでしょうか。
これだけのエピソードだけでは明確な事を申し上げることはできませんが、葬儀での献灯の風習の由来には、火を神聖なものとしてきた信仰心があるのかもしれません。
書き出すと長くなってしまうので今日はこの辺で・・・
尊い火を大切な故人様へ。
縁の深い方から想い出と共に。
寒く乾燥した日が続いております。
皆様、くれぐれも火災にはお気を付け下さいませ。
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 伊藤 里帆













