紅葉の季節となり、空が高く雲がすっきりと見える清々しい日が続いています。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先だってご葬儀をお手伝いさせていただいたお客様のご紹介をさせていただきます。

ご葬儀の打合せをしていると、喪主様は亡くなられたお母様のことを、担当の私にぽつりぽつりと教えてくださいました。
「母ちゃん、急に逝っちゃってな…。娘夫婦と温泉旅行に出かけていたら、食事中に母の訃報を聞いたんだ。皆お酒を飲んでいたから、唯一お酒を飲んでいない娘婿に車を運転してもらって、それこそ急に旅館をとび出して病院に行って今にいたるんだよ。人が一人亡くなるって本当に大変なんだなって、しみじみと感じたな…。」
「母は昔の人だから、常に『他人様を敬え。困ってる人がいたら見て見ぬふりはいかんぞ』って、私が幼少の頃は口が酸っぱくなるほど聞かされました。好きなお酒も、まずは父に振る舞って、母本人は父の食事が終わってからちびりとのんで…。その後に内職のミシンの音がトイレに起きた夜中まで聞こえてきた事もあったな。私たち兄弟を父と母で助け合って一生懸命育ててくれたんだなって、本当に感謝の気持ちがこの年になってしみじみと湧いてくるんです。」
「母は晩年少し認知症があって、うろ覚えな事もあったけど、私が見舞いに行った時はニコニコと笑ってくれました。『俺の事わかるか』って言ったら、俺の名前だけはしっかりと言ってくれたんだよな…。だって、母の膝の上を小さい頃ずっと独占してたのは俺だったもんな。その時心底、母ちゃん覚えていてくれてありがとうって思ったんだ。だからこそ、旅行先で母の訃報をきいて、いてもたってもいられずに駆けつけたんだよ。」
「最後に決めている事があります。母ちゃんに『母ちゃんの子供でよかった。本当にありがとう』って想いを込めて、頬を撫でてあげたいんです。」
そして迎えた、お別れの時間…。
お好きでいらしたビールを"末期の儀"としてお母様のお口に含んでさしあげ、最後はお母様の頬をしっかりと撫でておられました。

ご葬儀は、ご家族しかわからない想いや思い出が最後の一瞬の時間に凝縮されている厳粛な空間です。
家族葬の結家では、お客様に寄り添ってご意向を伺い、しっかりとお手伝いをさせていただきます。
家族葬の結家
担当 福島 隆嘉
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