◆ 樒(しきみ)とは?
樒は、モクレン科シキミ属の常緑樹で、見た目はツヤのある濃い緑の葉が特徴的です。
別名「仏前草」とも呼ばれるように、仏教と非常に深い関わりがあります。
日本では、主に関西を中心に仏花として使われることが多く、特に浄土真宗を除く多くの宗派で、菊や他の花の代わりに樒のみを供えることもあります。
◆ なぜ葬儀に樒を使うの?
理由は大きく3つあります。
①強い香りによる「魔除け」効果
樒には独特の強い香りがあり、古くから「魔除け」として重宝されてきました。
仏教では、死は穢れとされる一方、樒の香りはその穢れを祓うものと信じられてきました。
②毒性を持つことで、動物などからの防御になる
樒は有毒植物で、動物が近づかないとも言われています。
墓地などに供えることで、花を荒らされないという実用的な効果も期待されています。
③常緑で枯れにくい
四季を通じて緑を保つため、故人への供花として長持ちしやすいという利点があります。
常緑樹の生命力もまた「永遠」「不変」の象徴とされ、供養の意味と重なります。

◆ 地域によって異なる樒の使い方
地域によっては、仏壇にも仏花として樒だけを飾ることが慣習になっているところがあります。
特に関西地方では、お葬式の花祭壇や供花に樒が多く用いられる傾向があります。
一方、関東地方では菊などの生花が主流で、樒を使う場面は比較的少なめですが、宗派や家族の考え方によって取り入れる方も増えてきています。
◆ まとめ:静かな存在感が、深い意味を持つ
普段はあまり意識しない樒ですが、仏教文化や葬送儀礼の中でとても重要な存在です。
その静かな緑には、故人を想う心や、厄を払う祈り、そして永遠の平安を願う気持ちが込められています。
お葬式やお墓参りの際に樒を見かけたら、ぜひその意味に思いを巡らせてみてください。
家族葬の結家
三浦 成騎
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