先日、葬儀のお打ち合わせでご遺族からこんなお言葉をいただきました。
「生前に感謝の気持ちを伝えられなかったのが心残りで…。でも、葬儀までの時間でしっかり伝えたいんです。」
そのひとことが、とても心に残りました。
◆ 「ありがとう」を伝えそびれてしまうこと
大切な人との日々の暮らしの中で、「ありがとう」と改めて口にすることは、意外と難しいものです。
いざお別れの時を迎えると、「もっと伝えておけばよかった」そんな後悔が胸に押し寄せてきます。
◆ 葬儀は“最後のありがとう”を届ける場
けれど、あの日のご遺族が教えてくださったのは、葬儀という時間こそ、ありがとうを届ける大切な場であるということでした。
祭壇に向かって手を合わせること。
お棺に思い出の品をそっと納めること。
故人の好きだった歌を流したり、お花を手向けること。
そのひとつひとつが、遅れてしまった「ありがとう」を、しっかりと伝える形になるのだと思います。

◆ 感謝を言葉や行動にすること
後悔の気持ちは、すぐに消えるものではありません。
でも、「ありがとう」を伝えることで、残された方の心は少しずつやわらいでいきます。
そしてきっと、故人も安心して旅立ってくださるのではないでしょうか。
「感謝を伝えたい」そのお気持ちは、葬儀の場を通して必ず届くと信じています。
だからこそ、葬儀は悲しみだけの時間ではなく、大切な人に最後の「ありがとう」を届ける温かな時間でもあるのだと思います。
家族葬の結家
髙須 直
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