一部地域ではありますが、長寿の方が亡くなった時に行う「はなかご」というものがあります。運動会の玉入れの種目で使うようなカゴに、故人の歳の数のおひねりと紙吹雪を入れ、出棺時に大きく振ります。するとカゴの目からおひねりと紙吹雪が降ってきて、会葬者はそれを拾い、帰宅するまでにそのお金を使うと故人の長寿にあやかることができる、というものです。
このあたりだと豊田市の北部地域ではやっていたそうです。ですがそれも昔の話。家族葬が主流になり、葬儀そのものも簡易的になってきたここ十数年ではほぼ無くなってしまった風習になっています。私自身も話には聞きますが現物は見たことありません。
先日お手伝いした葬儀では、「はなかごをやりたい!」という希望がありました。ですが当社でももうはなかごそのものが無く…申し訳ありませんとお伝えすると「じゃあはなかごを作って持って行っていいですか?」と。それは是非!ということで喪家さま、特にお孫さまたちが集まって自作のはなかごを作って持ってきてくださいました。
葬儀が終わり、(この日は先火葬だったため)寺参り出発前。代表のお孫さまがはなかごを振ってくださいました。振るたびに紙吹雪が舞い、チャリチャリと音をさせながらおひねりが落ちます。
ひ孫さまたちを中心におおはしゃぎでおひねりを拾い、それを見たはなかご世代の皆さまが「はなかご久しぶりに見た!」「懐かしい!」「私たちも子供のころは大喜びで拾ってたよね!」と思い出話をしながら撮影会となりました。
最後に、「大きいばあばのおかげではなかごができたから、お礼を言おうね!」「大きいばあばありがと~!!」の大きな感謝の言葉で締めくくられました。
ご家族皆さま力をあわせての特別なはなかご。
初めて立ち会うものがそんな素敵なもので私も嬉しかったです。
ひ孫さまたちにとっても、忘れられない思い出になっていたらよいなと思います。
家族葬の結家 久保優里香









