8月も終わりに近づくと、少しずつ秋の気配を感じるようになります。
そして、その先に訪れるのが「秋のお彼岸」です。
毎年お墓参りに行かれる方も多いと思いますが、「お彼岸とはどのような日なのか」「なぜお墓参りをするのか」を考えたことはありますか?
今回は、お彼岸の由来や意味についてご紹介します。
「彼岸」とは、仏教の言葉で「向こう岸」という意味があります。それに対して、私たちが暮らしているこの世界は「此岸(しがん)」と呼ばれます。
此岸は、悩みや迷い、苦しみを抱えながら生きる世界。
彼岸は、その迷いを越えた悟りの世界、つまり仏さまの世界を表しています。
お彼岸とは、ご先祖様を供養する日であると同時に、私たち自身も仏さまの教えに触れ、生き方を見つめ直す大切な期間なのです。
では、なぜ春分の日や秋分の日がお彼岸なのでしょうか。
春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じになる特別な日です。
また、この日は太陽が真東から昇り、真西へと沈みます。
仏教では、西の方角には阿弥陀如来がおられる「極楽浄土」があると考えられています。
そのため、太陽が真西へ沈む春分・秋分は、この世と極楽浄土との距離が最も近づく日と考えられ、ご先祖様へ手を合わせる風習が生まれました。
お彼岸の期間は、春分・秋分の日を中心に前後3日間を合わせた7日間です。
この期間には、お墓参りをしたり、お仏壇へお参りをしたり、お花やお供え物をお供えして、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えます。
また、お彼岸といえば「おはぎ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は、春のお彼岸では「ぼたもち」、秋のお彼岸では「おはぎ」と呼ばれることが一般的です。
どちらも基本的には同じ和菓子ですが、春は牡丹(ぼたん)の花、秋は萩(はぎ)の花に見立てたことから、それぞれ名前が付けられたといわれています。

お彼岸は、ご先祖様のためだけの日ではありません。
ご先祖様へ「ありがとう」と感謝を伝え、自分自身の生き方を見つめ直し、家族とのつながりを改めて感じる大切な時間でもあります。
忙しい毎日だからこそ、お彼岸には少し足を止めて、お墓やお仏壇の前で静かに手を合わせてみてはいかがでしょうか。
そのひとときが、ご先祖様を偲ぶ時間となるだけでなく、今を生きる私たちの心を穏やかにしてくれるかもしれません。
家族葬の結家
磯貝
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