【安らかに最期を迎えるために】終活とはどんなことをする?
■終活はどんなことをするのか
超高齢化社会となった日本では、終活がブームになっています。
お友達から終活を始めたなどと言われ、自分も始めたほうがいいかなと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、終活とはなんなのでしょうか。
ある人に聞けば、亡くなった際に家族や親族に迷惑をかけないように生前整理をすることだとされ、とにかく物を捨てることから始める方もいます。
ある人は遺言書を書くことだとされ、誰に何を渡すか悩み始める方もいます。
また、遺産分割で揉めないよう、今のうちに生前贈与をしようと考える方も少なくありません。
一方で、自分の葬儀のスタイルを考え、家族に頼んでおく方や自ら葬儀社に生前相談し、会員になって、亡くなった際にすぐに自分が希望する葬儀ができるように手続きを取る方もいます。
さらに自分の遺骨をどのようにしてほしいかを考え、散骨や樹木葬を希望する方や永代供養塔を生前に契約する方、自分が気に入った場所でお墓を購入する方やお墓参りをしてくれるようにとご家族や親族が足を運んでくれそうな場所をわざわざ選んでお墓を買う方もいます。
これらの活動のいずれかだけに力を入れる方もいますが、こうした活動をまとめて終活と呼び、どれも必要があればしておきたいことです。
■エンディングノート
終活の1つにエンディングノートという手段があります。エンディングノートはこうした葬儀のスタイルやお墓のことなどをどうしたいか書いておくとともに、残された家族や親族、友人やお世話になった方などに自分の死後に伝えたいメッセージを書いておくものになります。
気を付けたいのはエンディングノートはあくまでも、自分の死後に希望することや、大切な方たちへの感謝の気持ちや思い出などを綴るものであって、遺言書の役割は果たさないという点です。
■自分の最期の迎え方
ご自身がどのような場所でどのような最期を迎えるのかはわかりませんが、葬儀やお墓のことなどをどうしたいか、生前にご家族に希望を述べておいたり、葬儀社や墓苑と生前契約をしたり、エンディングノートに書き残しておくことができます。
愛知県では通夜の前に火葬をしてから通夜や葬儀を行う前火葬を行う地域もありますが、離れて暮らす親族やお忙しい親友などが故人のお顔を見られなくなることもあるため、あえて後火葬にしてほしいと希望を伝えておくのも1つの方法です。
・地域特有の葬儀の風習
尾張地方では精進落としの会食で出立ちの膳と呼ばれる精進料理を親族で食べる風習があり、「涙汁(なみだじる)」という辛い胡椒汁や唐辛子汁を飲んで涙を流すことや辛さによってお葬式の疲れを取るといった風習もあります。
・納得のいく最期を迎えるために
こうした風習を行ってほしいのか、無理にしなくても良いのかなどもエンディングノートに書き残すことやご家族に伝えておきましょう。
近年は家族葬などひっそりとした葬儀を行う方も増えていますが、名古屋エリアは結婚や葬儀など慶弔のイベント事は比較的派手に行われます。
名古屋の葬儀では祭壇などに飾られている生花を、参列者が持ち帰るという風習があります。
そのため、ひっそりとした葬儀ではなく、祭壇は派手にしてほしいとお願いしておくのも1つの考え方です。
わざわざ足を運んでくださった参列者の方に生花を持ち帰ってもらいたいと考える方は、ご家族や親族にスタンド花などを出してもらうように頼んでおくといいでしょう。
■葬儀社の会員になっておくと安心
家族葬でも一般葬でも、そのほか自分が望むスタイルの葬儀を希望する場合でも、死後にご遺族が実際に行ってくれるかはわかりません。
確実に自分の希望を通したいと思うなら、事前に葬儀社の会員になり、生前相談をしておくと安心です。
会員になることで亡くなった際に、ご遺族が葬儀社に一報を入れるだけで、すべて滞りなく執り行ってもらえます。
愛知県であれば「平安会館」、「文十鳳凰殿」、「家族葬の結家」、「愛知直葬センター」などがおすすめです。