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一緒に飲みたかった

これだけ暑い日が続くと、「仕事を終えて家での一杯が至福の時」

という方も多いのではないでしょうか?

最近、私はめっきり飲まなくなりましたが夏はやっぱりビールですね

 

 

長い闘病生活で、ずっと飲めなかったビール。

ご出棺前のお別れの時、みんなでお花もたくさん入れて頂き、いろんな話をしている時に、キンキンに冷えたビールを、奥様が折ってくださった鶴と一緒に運んでいきました。

「最後に、皆さんでお口に含ませてあげましょう。」

「え?最後にね、私も飲ませてやりたい。買ってこようかなって思っていたの、ほんと?用意してくれたの?ありがとう」

「ずっと飲めなかったもんね。お父さん。嬉しいね。もうた~くさん飲んでいいよ」

奥様、子供様、お孫様全員で、何回でもお口に含んであげていらっしゃいました。

 

お打合せからずっとお母様と一緒に聞いてくださっていたご長男。

ご同居されていなかったので、今いるうちにと、役所関係、相続の事。いろいろと調べられていました。

「私も親の葬儀の時にそうだったから、人の事言えんけど、子どもって案外クールだね。私は、主人だもん泣けちゃって泣けちゃって・・」

そう話をされた奥様。

「お母さんが1人で大変にならないよう、今は自分がしっかりしなきゃ って思われているんですよ。悲しくないわけがありません。男の人だし、泣けないのよ。きっと。」

「そうかしら、アハハ」

 

みんなで賑やかにビールも飲ませてあげ、いよいよご出棺です。

霊柩車にご安置をし、火葬場へ行かれる準備をしている時、

「親父も、僕もビール大好きなんです。でも、一緒に飲むことはできませんでした。だから、さっき親父の口にビールを含ませてあげられ、良かった。本当にありがとうございました。」と大粒の涙を流しながら、深く頭を下げられました。

 

ほんの少し、お手伝いをさせて頂いただけです。

ご家族の想いを汲むことができただけで、私もこのご縁に感謝いたします。

ありがとうございました。

まだまだ暑い夏はこれからです。体調を崩されませんよう。ご自愛ください。

家族葬の結家

藤原 恵美


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